
ヘルメットをかぶるようになってから頭痛に・・・
あなたは、仕事やバイクでヘルメットをかぶるようになってから、頭痛で困っているのではないでしょうか?
「ヘルメットをかぶるようになってから、頭痛がするんですが・・・」という方はあなた以外にも多くいます。
意外かもしれませんが、ヘルメットと頭痛には関係があるのです。
このページでは、ヘルメットによる頭痛で困っている方に向けて、「ヘルメットと頭痛の関係」「今すぐできる対処法」をお話していきます。
工場や建築現場など危険な仕事をしていたり、バイクの運転をするときにヘルメットをかぶります。
頭痛で、仕事や運転に集中できないと、思わぬ事故につながってしまうかもしれません。
また、頭痛が続くと日常生活でも辛いですよね。
しっかりと対策をしていきましょう。
(※ 頭痛には重篤な病気が隠れている可能性があります。まずは、病院での検査をおススメします)
なぜ、ヘルメットをかぶると頭痛がするのか? 2つの理由
ヘルメットをかぶっている方が頭痛になりやすいのには理由があります。
やみくもに頭痛に対策をするよりも、頭痛の理由を知ってから対策をすることで頭痛が改善されやすくなります。
順番に見ていきましょう。
ヘルメットによる頭痛の理由①
ヘルメットは危険な作業や運転から、頭部を守るために作られたものです。
たとえばバイクを運転して転倒したとき、頭部を守ってくれますよね。
ヘルメットの第一の目的は「安全性」です。
着け心地とかデザインよりも、頭を守れるかどうかが大事なのです。
簡単に壊れては困りますから、ヘルメットは軽いものではありません。
サイズにもよりますがバイク用ヘルメットだと1~2kg。
作業用ヘルメットで、0.5kg弱。
500mlのペットボトル1~3本分が頭の上に乗っているようなものですね。
すごく重たいものじゃありませんが、仕事での作業やバイクの運転は長時間に続きます。
長時間だと身体への影響も考えられます。
そして、人間の身体というのは、何かをつけたり乗せたりするようにできていません。
服を着るくらいでは問題ありませんが、重たいものを頭に乗せると、身体も影響を受けます。
ヘルメットを着けることで、体のバランスが崩れることもあると考えてください。
たとえば、両手をあげて30秒バンザイするのは楽でも、1時間バンザイしていると腕がだるくなってきます。
短時間か、長時間かで身体への影響は違っていきます。
では、ヘルメットをかぶって、どの部分に負担がかかるのでしょうか?
いちばんは、「首」です。
ヘルメットの重さを支えるため、首の筋肉が緊張してしまいます。
首の筋肉が緊張すると、次第に、首の血流が悪くなり、頭に十分な血液がいきわたらなくなってしまいます。
すると、頭痛が起こってしまうのです。
「ヘルメットの重さ」
→「首の筋肉が緊張」
→「首の血流が悪くなる」
これがヘルメットと、頭痛の関係です。
あなたも、首周りがこっていたりするのではないでしょうか。
また、首の筋肉と頭はつながっています。
下の図をご覧ください。
筋膜(筋肉を包んでいる膜)を表したものです。
首の筋肉が、頭(頭蓋骨)にくっついているのが分かりますよね。
ヘルメットをかぶって、首の筋肉が硬くなることで、ギューッと頭が引っ張られてしまいます。
ヘルメットによる頭痛の理由②
ほかにも理由があります。
ヘルメットは頭部をおおっているため、常に頭を圧迫しているような状態です。
意外かもしれませんが、頭の周りにも筋肉があります。
(出典:http://ww8.fc2web.com/naojiepou/anatomy/myologia/A04_1.html)
ヘルメットで圧迫されてしまった筋肉は硬くなってしまいます。
硬くなった筋肉により頭がしめつけられます。
頭は頭蓋骨という骨が組み合わさっています。
本来は、頭蓋骨は少し動いているのですが、硬くなった筋肉でしめつけられていると動きが悪くなってしまいます。
このことにより、頭痛が起こっていると考えています。
ヘルメットによってなぜ頭痛が起こるのかをまとめると、
1.ヘルメットの重さにより「首」に負担がかかり、「首」の筋肉が緊張してしまうこと
2.ヘルメットによって、頭部を圧迫してしまうこと
が考えられます。
どのようにすれば、頭痛が改善されるのか?
ヘルメットをかぶることによる頭痛の原因がなんとなくわかってきたと思います。
次に気になるのは、「じゃあ、どうすれば頭痛が良くなるの?」ということですよね。
一番いいのは、ヘルメットをかぶらないようにすること、です。
でも、それができたら苦労はしませんよね。
ヘルメットをかぶるうえで、どうしたら頭痛を少しでも解消できるのか、ということをお話します。
ヘルメットの頭痛対策①
ひとつめは首の筋肉を柔らかくすること、です。
ヘルメットの重さにより負担が「首」にかかっている、ということを話しましたね。
首の筋肉が緊張して硬くなっているのであれば、柔らかくすることが大事です。
具体的には、「ぬるめのお風呂に入ること」です。
お風呂に入ると、血流が良くなり、筋肉が柔らかくなっていきやすいです。
注意したいのが、「ぬるめのお風呂」ということです。
熱すぎるお風呂はかえって体が緊張しやすいので、ぬるめがいいですね。
肩からつかって、10~15分くらいお風呂に入る習慣にしてください。
毎日続けることで少しずつ緊張が取れていきやすくなります。
ヘルメットの頭痛対策②
ふたつめは、こまめにヘルメットを外すこと、です。
長時間のヘルメット着用は、どうしても首や頭部に負担がかかります。
仕事の休憩時間までヘルメットをかぶっているのであれば、外すことで頭痛が楽になるかもしれません。
人間の身体は、同じ負担がかかり続けているのが苦手です。
時々、ヘルメットを外してあげるだけで、頭痛の辛さが変わってきます。
ヘルメットの頭痛の対策③
みっつめは、あなたに合ったサイズのヘルメットを使うこと、です。
ブカブカのヘルメットだと頭の上でグラグラしてしまいます。
そうすると、首でバランスを取ろうとするので、余計に首周りの筋肉が疲れてしまいますね。
何となく今のヘルメットを使い続けるのではなくて、あなたに合ったサイズのものを使ってくださいね。
ヘルメットの頭痛対策④
首の緊張を取れる体操をしましょう。
「肩」をグルグル回してみてください。
肩と首はつながっているため、肩を動かすことで首の筋肉も柔らかくなっていきます。
ちなみに、首グルグルをまわすのは、おススメできません。
人の身体の構造上、首をグルグル回せるようになっていません。
かえって、首の緊張を強くしてしまいますから首をまわすのは止めましょう。
ヘルメットの頭痛対策⑤
なかなか頭痛が解消されないときは、首、頭の筋肉を柔らかくできる整体を受けましょう。
あなたの状況に合わせて適切に対処できる整体がいいですね。
首や頭以外の筋肉(背中、太もも、ふくらはぎなど)も頭痛に関係していることもあります。
下の筋膜(筋肉を包む膜)の図を見ていただければわかるように、頭の先から足の先まで、筋膜はつながっています。
太ももが硬いことで、頭痛がなかなか解消されない方もいます。
プロの整体にお願いするのであれば、「柔らかい施術で痛みがないこと」「全身の施術を行ってくれること」はチェックすることをおススメします。
頭痛対策をまとめると、
1.ぬるめのお風呂に入ること
2.こまめにヘルメットを外すこと
3.あなたに合ったサイズのヘルメットを使うこと
4.肩をグルグルまわす体操をする
5.筋肉を柔らかくできる整体を受ける
です。
頭痛で悩み、見事に解消された方の声も参考にご覧くださいね。
→「頭痛で施術を受けた方の声」
仕事が原因で痛みが出たなら、体のために仕事を変えるのも選択肢のひとつ。